父が死んだ3日間

父が亡くなった。
2週間位病院にいて「まだ体調悪そうだねー」と言っている間に死んでしまった。

その日の朝方、亡くなった知らせを受けて朝一の電車で帰郷。
父に挨拶をして、すぐに葬儀屋の手配。

葬儀屋は病院から紹介してもらった、近所の家族葬ができる施設にしたらしい。
病院で人がなくなると、葬儀屋の斡旋があるんだねえ。

で、葬儀屋が来て色々、プランやオプションや今後のスケジュールの打合せをした。
母親は父はまだ死なないと思っていたらくし、相当参っていたので兄弟で決めた。

正直、どんなプランでもいいと思っていたので、葬儀屋の丁寧な気遣いと丁寧な案内に感心した。
今度はお坊さんにお経を読んでもらうらしい。

安心してあの世へ行けるよう死に際の人にお経を聴かせるのだが、現代では亡くなってすぐに聞かせるらしい。
へぇ。勉強になるなあ。

いやしかし。横たわる父の横でお経を唱えられるのは辛いものがある。
本当に死んでしまったんだなあ。
その次は一晩一緒にいて、お香を切らさないように番をする。みんな父のそばで雑魚寝。

次の日は、葬儀屋さんが来て父に死に装束を着せて葬儀会場まで運搬。
映画の「おくりびと」みたく、死者の尊厳を守ってきせかえをしていた。
すごい。

実際に家族の立場になると、「送り人」という職業の大切さがわかるね。
素晴らしい心遣いと気遣いで死に装束を着せてくれた。

父は病気で足が象の足のようにむくんで足袋が入らなかったよ。
その後、布団ごと棺桶に収める。布団は病院のだそうだ。
よく考えられているねえ。それで、布団ごと燃やしちゃうんだね。
そのまま、父と一緒にみんなで葬儀会場へGO。

s_048夕方から通夜。
名古屋からおじさんも到着した。
社長も遠い所来てくれた。
嬉しいねえ。

通夜には知らない人がたくさん参列してくれて、嬉しかった。
人間嫌いな父だから、人付き合いとか心配だったけど、来てくれる人がちゃんといてよかったし、嬉しかった。

「亡くなった人の娘さん、いい子だね」と思ってもらいたいと思って、ちゃんとしてた。
その後はまた父と一緒に朝まで呑んだり、お話したり。
おじさんと20年ぶりにあえて嬉しかった。

次の日は告別式と火葬。
火葬場から骨になって出てきた父を見るのはちょっとつらかった。

これで本当にお別れ。お父ちゃんありがとう。

葬儀屋って大変な仕事だなあ。気持ちに細心の注意を払わないといけないよね。
もしかしたら、取り乱している家族もいるかもしれないし。

あとは、葬儀には色々な意味があるのが興味深かったし、色々効率的になっているのも面白かった。
まあ、あまり参加はしたくないけどね!