葬儀で泣きたくなるとき

s_037私は、自分自身が悲しくなることはあまりありません。
ただ、人が悲しそうにしているのを見るとこみ上げてくるものはあります。
ですので、葬儀は辛いです。

やはり葬儀というお別れの場なのでさすがに悲しくなりますが、それだけで泣くことはありません。
ですが、葬儀にはたくさんの人がいて、明らかに悲しみを堪えている人や、人目を憚らず泣いている人がいるわけです。
そういう人がいると、つられてしまいます。

だからといって大泣きすることはありませんが、涙を流さないようにかなり耐えています。
人前で泣きたくないというのが、どうしてもあるのです。

私が今まで参加した葬儀で1番辛かったのは、やはり若い人が亡くなったときでしょうか。
人が亡くなること自体悲しいのに、若いというのが尚更悲しかったです。
大往生だったら悲しくないというわけではありませんが、やはり思うことは違います。

若い人が亡くなるとそのぶん悲しみも増大するという印象ですね。
なんとかならなかったのかと、ついつい思ってしまいます。

そして、その人の好きなものが飾られていたり棺に入っているのを見ると、また悲しくなってしまいます。
悲しい以外何の感情も生まれません。

大往生の人だったら昔話をして少し楽しい時間もあると思いますが、若い人の場合はそんな話も出来ずただただ悲しいです。
遺族の人が悲しみを堪えて笑っていたりすると、こちらが泣きたくなってしまいます。
その悲しみは帰宅してからも続きますし、しばらく続くと言っても過言ではありません。

ただ、悲しいというのはエネルギーを使うらしく、その悲しみは段々安らいでいきます。
完全に無くなることはありませんが、悲しみが和らいでいくのは人には必要だなと、葬儀のたびに思うのです。