温かい雰囲気の家族葬に感動

s_023つい先月、幼いころから私のことを我が子のように可愛がってくれていて叔父が、ガンで亡くなりました。
その時に参列した葬儀は私にとっては人生で3度目の葬儀でしたが、それまでに参列した葬儀とは全く違った雰囲気に私は本当に感動しました。

一般的に葬儀といえば、悲しみに暮れる親族が、まだ故人の逝去を受け入れられないままの状態で殆ど呆然とした中でただ粛々と進められていくものだというイメージが強くありました。
憔悴しきった親族の方達を見ているにつけ、こちらまで胸が押しつぶされてしまうようで、本当に私自身がとても苦手なものでした。

しかし今回の叔父の葬儀は全くそういった一般的な葬儀の雰囲気とは一線を画していたのです。
核家族化が進んだ現在、にわかに脚光を浴びてきたのが家族葬というスタイルの葬儀です。

「叔父の葬儀はごくごく身内だけで行う家族葬を選択することにした」と叔母から聞かされて、漠然とした家族葬というものへのイメージしか持っていなかった私は、一体どういう葬儀になるのだろうかと一抹の不安さえ覚えていました。

大好きだった叔父を最大限の敬意を持って送り出したい。
でも、家族葬というのはあまりにも質素で故人を冒涜してしまうのではないかと思いました。
叔母には直接そんなことは言えませんでしたが、心の中でそんな思いが渦巻いていました。

しかし実際に執り行われた家族葬は、本当に素晴らしいものでした。
近しい親族だけが10人ほど集まった家族葬は、悲しみのなかにあっても、事務的に粛々と行われる一般的な葬儀とは違い、家族のペースが尊重されました。
家族の細かな希望を中心とした、非常に温かみのある手作り感が満載の心に残るセレモニーとなりました。

これからの葬儀はこうあるべきだとこの時私も実感しました。
自分の家族もそしていずれ私の葬儀も家族葬という形で執り行っていきたいと強く思った経験でした。